GPSとオートパイロット(AP)と魚探の連携(その4)2024年11月25日 15:08

艇側の結線
現状、艇にはオートパイロット(以下AP)の電源線のみ配線されています。
それにGPSからの信号線を追加するのですが、なるべくケーブルの本数を増やしたくありません。
理由は「束ねるのが面倒」だから。

多芯線を購入して一本で接続します。

新配線末端処理
新しいケーブルの処理
4芯プラスシールド線を使用します。
黒線とシールド線を一本の端子にまとめて圧着端子を取り付けます。

旧配線のばらし
コネクターの取り外し
ドライバーを使用してコネクタを取り外します。
一本目のケーブル取り外し
一本目のケーブルを取り外します。
二本目のケーブル取り外し
二本目のケーブルも取り外します。
新配線の接続(コックピット側)
端子の付け替え
黒線とシールド線に付けた端子が太くて入らないので細い端子に付け替えます。
新らしいケーブルの接続
新しいケーブルを接続します。
全てのケーブル接続
全ての線を繋げました。
新配線の接続(キャビン側)
キャビン内に引き込んだケーブル
ケーブルをキャビンに引き込みます。
写真では古いケーブルも写っていますが、
古いケーブルは取り除きます。
スイッチから来る端子
電源スイッチへ接続する端子はこの端子なので。
すいません「後ピン」になってますね。
電源ケーブル圧着
合う端子を新ケーブルへ圧着します。
正負の両方に端子を圧着します。
新ケーブルの信号線への圧着
GPSとの連携に使用する信号線にも端子を圧着します。
圧着端子を電線に通して....
圧着後
圧着工具で圧着します。
最後にテスターで電圧を確認して接続します。
これでうまく動くはずf^^;;;です。
最終的な動作確認は来シーズンです。・゚゚・(´_ゝ`)・゚゚・。エーン

GPSとオートパイロット(AP)と魚探の連携(その3)2024年11月21日 16:58

装置間の接続を
考えてみました。
接続案

GPSと魚探は双方向の通信。オートパイロット(以下AP)はGPSの出力を分配する事で実現できそうです。
結線しました
結線

配線がごちゃごちゃしていて解り難いですが結線出来ました。
コネクタ外観

イヤホンジャックみたいなのがGPSからAPに行く信号線のコネクタです。
(毎回GPSと魚探は自宅に持ち帰るので)なるべく簡単に接続/切断が出来るように考えてみました。
本番ではイヤホンの延長ケーブルで接続する予定です。

GPSとオートパイロット(AP)と魚探の連携(その2)2024年11月18日 12:21

各装置のI/O(入出力)
各装置はNMEA0183と言うアメリカの規格に沿っているようです。
各装置が何のデータを送信していて何のデータが欲しいのかまとめました。
(必要なデータのみ示しています。)
I/OUnitMode用途センテンス
ユニット
からの
出力
GPSMAP78S
(GPS)
AutopilotHeading/track controller (autopilot) sentence BAPB-----------
Bearing and distance to waypoint – Great circle--BWC---------
Recommended minimum navigation information------RMB-----
Recommended minimum specific GNSS data-------RMC----
Cross-track error, measured-----------XTE
StandardBearing origin to destination-BOD----------
Bearing and distance to waypoint – Great circle--BWC---------
Global positioning system (GPS) fix data---GGA--------
Geographic position – Latitude/longitude----GLL-------
Heading, deviation and variation-----HDG------
Recommended minimum navigation information------RMB-----
Recommended minimum specific GNSS data-------RMC----
Course over ground and ground speed---------VTG--
Cross-track error, measured-----------XTE
ユニット
の要求
ST1000
(オートパイロット)
Cross Track ErrorAPB-----RMB----XTE
Bearing to WaypointAPB-BWC---RMB-----
Distance to Waypoint--BWC---RMB-----
Waypoint NumberAPBBODBWC---RMB-----
Speed Throug Water--------VHW---
Apparent Wind Angle and Speed----------VWR-
Fishfinder320C
(魚群探知機)
Position---GGAGLL-------
Bearing to Waypoint-BODBWC---RMB-----
Distance to Waypoint--BWC---RMB----
Cross Track Error------RMB----XTE
Unknown-------RMC----
この表から解る事は以下の通りです。
  1. GGAセンテンスとRMBセンテンスでほぼすべてのデータを満足できそうである。
  2. GPS(GPSMAP78S)はオートパイロットモードではなくStandardモードにする必要が有る(オートパイロットモードではGGA/GLLセンテンスが出力されない)。
  3. 風向風速計が無いので相対風向風速(VWRセンテンス)の入力は不可。
  4. 上記の理由でオートパイロットのWindTrim(一定の風向になるよう自動操作する)モードは使用不可。
  5. 対水速度計が無いので対水船速(VHWセンテンス)の入力は不可(オートパイロット側の使途は不明)。
  6. 魚探(Fishfinder320C)は使途不明だがRMCセンテンスを欲しがっている。
  7. GPS(GPSMAP78S)が出力するVTGセンテンス(対地速度と対地進行方向)は誰も欲しがっていない(;_;)/~~~。

GPSとオートパイロット(AP)と魚探の連携(その1)2024年11月13日 12:32

当艇に
GPS、オートパイロット(以下AP)、魚探が揃いました。

トラブル発生(補機が最後まで下がらない)のため、いつ動作確認できるか未定ですが....

それぞれの機器の取扱説明書を入手し読んでみました。
単独で出来ることを以下にまとめました。
GPS(GARMIN GPSMAP78S)
  1. 自分の位置が解る。
  2. 地図を表示できる。
  3. 航跡を表示できる。
  4. 変針点(Waypoint)を記録できる。
  5. 変針点を繋いで経路(Route)を設定できる。
  6. 進行方向と進行速度が確認できる。
  7. 変針点まで又は経路の所要時間が演算できる。
AP(Raymarine ST1000)
  1. 舵の保持ができる。
  2. 方位を保持する自動操舵が出来る(Heading Control)。
魚探(Garmin Fishfinder 320C)
  1. 水深(とその変化)が解る。
  2. (振動子付近の)水温が解る。
  3. 魚群(と思われるもの)を探知できる。
  4. (経験を積めば)底質が推測できる。
  5. (経験を積めば)魚種が推測できる。
上記に加え、機器を組み合わせることで出来る事が増えます。
GPSとAPの組み合わせ
  1. 経路上を航走する自動操舵ができる(Track Control)。
GPSと魚探の組み合わせ
  1. 水深が大きく変化する所等の緯度経度が確認できる。
  2. 上記地点を変針点として記録できる。
  3. 上記を(ある程度)過去に遡って記録できる。
    また実現できない機能も考えてみました。
    1. 座礁等を必ず回避できる。
    2. 天候に影響されず航行できる。
    3. 必ず大漁になる。
    まじめに考えろ(°O゜)☆\(^^;) バキ!

    …さて、番号a(機走時)とii(釣行時)が重宝しそうです。
    最新の機器はもっといろんな事が出来る様ですが、とても高価で手が出ません。

    MMSIの設定2021年08月21日 13:00

    MMSIの設定

    国際VHF関連の
    無線従事者免許(2海特)特定船舶局免状電波使用料の納付もつつがなく終わりました。
    無線局の運用の前に、一つ準備があります。
    当方が購入した無線機は八重洲無線HX890J
    ハンディタイプの国際VHF無線機でDSCが使用できます(国際VHFやDSCについてはWikipediaを参照して下さい。)。
    DSCを使用するためにはMMSI(海上移動業務識別コード)を無線機に設定する必要があります。
    事前準備
    国際VHFは特定船舶局免状に記載されている設置場所でのみ運用が許可されています。
    本作業は自宅で行ったので電波を送出する事は違法になります。
    また、無線機はアンテナ等の適切な負荷を接続しないで電波を送信すると最終駆動回路(ファイナルと言う)が壊れる可能性が有ります。
    間違っても電波を出さないように、また電波を出しても無線機を壊さないようにアンテナを外し、ダミーロード(疑似負荷)を繋ぎました。
    購入して初めて
    電源を入れて、MMSIを設定します(以下に示す動画を見て下さい)。

    入力方法は取扱説明書(PDFが開きます。リンククリック注意)と、特定船舶局免状の識別信号を見ながら間違えないように設定します。
    MMSI(海上移動業務識別コード)が設定されていないと、設定を促すメッセージとブザーが吹鳴されます。
    入力を終えて再起動すると
    ブザーの吹鳴も無くなり、DSCが使用できるようになりました。
    艇を出し、交信を聞きたいところですが、岩手県緊急事態宣言発令中(その1)(その2)で艇に近づくこともできません。