ジブセール展開不良対策(その12)2020年11月27日 06:56

ジブセール展開不良対策(その12)

その後
当方の体力が持たないので、縄梯子はどうかと用意するも使い難くまたもや揺れ、使用を断念しました。
妻も試みましたが当方以上に無理はさせられず、マスト登りは断念しました。
観察

手持ちの単眼鏡を使ってマストの上を観察します。
遠目での観察なのではっきりわからないのですが、ジブハリヤードがファーラーに絡みついている感じです。

ジブセールダウン

目視で絡みがなくなる様に、また既存のジブハリヤードのテンションが緩くなるようにファーラーを回しながら、ジブセールを(引き出すのではなく)解きます。
セールのクリューやラフを引いて降ろそうとしますが降りてきません。
更にファーラーを回したり色々試行錯誤していると何とか降りてきました(妻が下ろしました;_;)。
夫「何で、さっきまでピクリとも下りなかったのに!?」
妻「偶々、絡まない良い位置になったのでは??」
夫「………………………………」

ジブハリヤード

今ついてるジブハリヤードはセールを降ろし切ると手が届かなくなる程度の長さしかなく、やはり暫定のハリヤードでした。
フォアステー下から出ているスイベルスナップシャックル付きのライン(ジブハリヤードか、トッピングリフトで使用していたと推測)をジブハリヤードとして使用する事にしました。
スピンネーカーで使用するトッピングリフトは、今の当方では無用の長物です。
使用する場合は、その時考える事にします。

ジブセールアップ

ハリヤードを繋ぎ変え、セールを揚げ直します。
急いで揚げると、ジブセールのラフがきちんと入っていきません。
ジブセールのラフがどの様にしてファーラーに固定されているのか、初めて解りました。

「ちょっと巻いて!」、「はいストップ!」を繰り返して少しずづジブセールを揚げていきます。

きちんと開いたり巻き取ったりできるか確認します…………やはり途中で回らなくなります。
ハリヤードが絡まるようです。

供回り防止器
再度セールを降ろし、どう対応しようか思案します。
Facebookでは「ハリヤードフィーダー」と言う物を使ってフォアステイとジブハリヤードに角度を付けることを推奨されました。
でも当方は、今シーズン、いや今日、今すぐにでも直したいのです。
これもFacebookで教えて頂いた供回り防止器を急遽作成します。
作成した供回り防止器
教えて頂いた方に感謝です。お名前を失念しました申し訳ありません
最初ピアノ線を使用して作ろうと思いましたが、錆びるのでSUSに変更しました。
ピアノ線の様に弾性が無いので不安がありましたが、スイベルが軽い力で回るので問題なさそうです。
再度セールを揚げ直します。
セールが開くか確認…………出来ました。ではファーリング…………出来ました。

「やった!出来た!」思わずつぶやきガッツポーズを取ってしまいました。

道具をかたずけます。

試走
妻は嫌がりましたが試走りです。
補機を始動し出航の準備です。
舫を解いて出航。
無事、初めて、メイン+ジブでの帆走が出来ました。
いつもより、風があるのか、ジブセールの影響か、クローズホールドに近い角度で確実に風上に走っています。
GPSも何も無く試走に出たので感覚でしかないのですが、ジブ無しの倍以上に早く走っている感じがします。感激です。

カミングアバウト(タッキング)に挑戦……やっぱりできません。
要修行ですね。
帰路

舫をとり手仕舞いを行い、帰路につきます。
遂にジブセールが使えるようになりました。
終始、顔がにやけていたと思います。
次回のセーリングが楽しみです。

ジブセール展開不良対策(その11)2020年11月16日 12:32

ジブセール展開不良対策(その11)

艇のヒール防止の為、安全帯を準備する必要が出ました。
艇での再挑戦
ジブセール展開不良対策(その9)から日を改めて安全帯を用意して再挑戦です。
ロープを前回同様準備します。
ブームを横に張り出し、登りやすくしてみます。
これまでのハーネスに加えて、マストからの振出を制限する為に安全帯を準備し、マストにランヤードを一周させます。
装備を準備して登り始めます。

艇のヒールも少なく、良い感じで登り始めました。

スプレッダー通過
目の前にスプレッダーが来ました。
落下防止器はマストの前面のロープを使用しているのでスプレッダーに引っ掛かります。
落下防止器に接続しているカラビナを外してスプレッダーの上側を通して再度取り付けます。
振出防止のランヤードも一度外してスプレッダーの上側を通します。
少し艇が揺れます。怖くなってきました。
降下
別な記事で書く予定ですが、体力が無くなったせいか、かなり弱気になっていました。また判断力も落ちていました。

ジブハリヤードを目視した時点で、かなり怖くなっていました。
今にして思えば、ロープをブロックから外すとかしておけばよかったのですが、そこまで登ろうと言う気持ちが沸いて来ず、ひたすら『早く降りたい』と思っていました。

早く降りたい一心で、チェストをロープから外そうとしますがなかなか外れず、カラビナから外しました。
このまま降下を始めたので、チェストがロープに残り、体と繋がっているストラップ(チェストの姿勢を維持し体と共に引き上げるために使用する)邪魔となり降りれなくなりました。
下でハサミを用意してもらい引き揚げ、ストラップを切って降りてきました。

降りた時は膝が笑い(怖くて膝が笑ったのは初めての経験です)、四つん這いのまましばらく動けませんでした。

中断
体力も気力も無くなり、片付けをして帰ってきました。
自分の体力の無さを改めて感じました。

方法を考えながら仕切り直しです。

ジブセール展開不良対策(その10)2020年09月30日 12:07

ジブセール展開不良対策(その10)

次回マスト登りの前に、原因推定です。
原因推定
持ち主(当方)が艇の装備を把握する前に破損/修理/不具合発生した為、推測しかできないのですが、撮影した写真を拡大し原因を推定しました。 写真から解る事実は以下の通りです。
  1. ジブファーラーのトップスイベルを上方に持ち上げるための部分に、艇装備のジブハリヤードではなく見慣れないロープが付いている。
  2. 見慣れないロープはフォアステイ上部のブロック(滑車)を経由してジブセールの中に巻き込まれている。
  3. 艇装備のジブハリヤードはフォアステイ下部から出ておりマスト下部でクリート(固定)されている。
  4. フォアステイ上部からは(おそらく)スピンハリヤードが出ておりマスト下部でクリートされている。
これらの事実から不具合の発生原理を推定すると
  1. ジブセールを展開しようとすると、ジブセールと共にロープも回転する。
  2. ロープが回転すると、ファーラーの軸にロープが巻き込み、トップスイベルを引き上げる方向に力が加わる。
  3. ジブセールのラフが伸び切るとロープにテンションがかかり、それ以上ファーラーが回らなくなる。
となると考えています。
写真の加工とSNS投稿
撮影した写真から必要部分を抜き出し、下記説明文を付けSNS(Facebook)に投稿しました。
以前、「ジブセールが展開できない」と投稿した者です。
先日、マスト登りを行いましたが、艇がヒールして怖かったので一旦断念しました。
その代わり、ファーラー上部の写真を撮って来ました。
見た感じは以下の通りです。
  1. ジブハリヤードが繋がっていない(勉強不足の為、未だどれが何のコントトールロープなのか把握しきっていません)。
  2. 別なロープがブロック経由でセール内部に巻き込まれている。
また、トップスイベルは機能していました。
この状態でファーラーを回すと、
  1. ロープがセールと一緒に巻かれ
  2. ジブセールを引き上げる方向に力がかかり
  3. 最終的にロープにテンションがかかってファーラーが回らなくなる。
と言うのが(推測ですが)原因の様です。
この状態でジブセールを下ろして、ジブハリヤードを繋いで引き上げれば解決しそうなのですが、考え方は有ってますか?
また、風が出てきたのでジブセールを下ろさなかったのですが、「スルスル」と降りるものでしょうか?かなり力が要りますか?

当方の説明が誤解を招く書き方でFacebookの関係者を混乱させてしまいましたが、概ね当方の考え方は合っていそうです。
文字での意思疎通は難しいと改めて感じました(例え写真が有ってもです)。
また、SNS投稿後に陸送時の写真があったことを思い出し比較してみました。

現状の写真
投稿した画像2
投稿した画像1
陸送時の写真
陸送前の画像1
>
陸送前の画像2

カメラのアングルが異なるし、陸送作業(分解)を始めた後からの撮影なので微妙なところが有るのですが、異なる点は以下の通りです。

  1. 陸送時にブロックは存在していないとは言い切れない。
  2. 陸送時にもフォアステイ上下からハリヤード(?)が出ているが、ジブセールのハリヤードにはつながっていないっぽい。

さて、どうしましょうか…何が正しい艤装なのでしょうか?

今後の予定
悩みましたが、以下の順番での作業をする事にしました。
  1. ファーラーを回転させずジブセールを解きます。
  2. ジブセールが降りてくるか確認します。
  3. ジブセールが降りてくるならジブセールを降ろします。
  4. スイベルに艇装備のジブハリヤードを繋いでセールアップして完了。
  5. ジブセールが降りて来ない場合、マストに昇ってブロック周りの絡みを取ります。
  6. ジブセールを降ろします。
  7. スイベルに艇装備のジブハリヤードを繋いでセールアップして完了。
現在スイベルについているロープですが、可能であれば付けたままにしてセイルダウンに使用しようかなと考えています。
また、フォアステイとジブハリヤードの角度が確保できない場合に、どうするか…
マストに加工することなくできないか考えます(facebookよりヒントは頂いています)。

ジブセール展開不良対策(その9)2020年09月28日 12:26

ジブセール展開不良対策(その9)

上って降りられました。後は艇での実践です。
艇での挑戦
久々に船に赴きました。
メインハリヤードとスピンハリヤード(マスト前側、最上部から出ているハリヤード)にロープを繋いで引き上げます。
メインハリヤードに接続するロープで登っていきます。
スピンハリヤードに接続したロープは予備ロープで転落防止器を取り付けます。

レイジ-ジャックを緩めマストの下に立ちます。
転落防止器、チェスト、ハンドをロープに取付登り始めました…

体が艇外へ…
登り始めるのと同時に艇がヒールし、当方の体は艇上から出ようとします(実際には艇外へは出ていないと思われます。)。
妻がロープを引き、当方の体を艇の中心に戻そうとします。

体勢を整え、再度登り始めますが、やっぱりヒールします。

周りに迷惑をかけそうなので登るのをやめました。
周りに仲間も経験者もいませんし、有事の時の対処も良くわかっていません。
警察や消防署の厄介になる訳にも行きません。

マスト上部の写真を撮って、原因を考察するとともに、安全帯を準備して再挑戦します。

左舷側からの絵右舷側からの絵
左舷側
右舷側

ジブセール展開不良対策(その8)2020年09月24日 12:32

ジブセール展開不良対策(その8)

ジブセール展開不良対策(その7)で「やりたい事とやった事の違い」がありそうだと閃いたので再度練習してみます。
再挑戦
ある程度までロープを上ったら、チェストでぶら下りながら下降器をハーネスに取り付け、ロープを通します。
フットテープに立ち上がり、チェストからロープを外……せました!!

障壁を突破しました!!!
下降器に体を預ける為に膝を曲げ体を沈めると…下降器からロープが繰り出されていきます。

「?!?!何で?落ちる!!」

ほんの少しの時間差があってロープの繰り出しが止まりました。

落下防止器が…
落下防止器とハーネスを繋ぐラインがピンと張っています。
きちんと機能したようです。落下防止器が…
上がれる高さなのでそのまま立ち上がります。

「何で落ちた?!?!」(二つ目の障壁!!)

下降器に体重を掛けながら、下降器のレバーを操作してみます。
レバーを握って下降、レバーを離して停止……「えっ??」

当方、最初からレバーを握っていましたf^^;;;;;
下降器は取扱説明書無しで届き、各部の動きを見て動きを想像していました。

レバーを握るレバーを離す
使用時の
状態
レバーを握った状態(使用時)
レバーを離した時の状態(使用時)
構造を見易く
した状態
レバーを握った状態
レバーを離したときの状態
上記の写真から「握ればロープに爪が食い込み止る(はず)。」と…
今にして考えれば、手放しでも安全を確保できないと駄目ですよね…f^^;;;;;

再再挑戦
ある程度までロープを上ったら、チェストでぶら下りながら下降器をハーネスに取り付け、ロープを通します。
フットテープに立ち上がり、チェストからロープを外します!!
下降器のレバーには触らず膝を曲げ体を沈めると…下降器だけでぶら下りました。

(二つ目の)障壁突破!!!

降下、降下、降下!

恐る恐る下降器のレバーを握ると……
「ッズルッ!!!」っと体が下がります。
慌てて手を離すと「ッグッ!!」っと止まります。
レバーの握り具合が少々難しい感じ……

でも、上って降りられました。

次は艇上での実践です!