2020セーリング(3回目) ― 2020年07月20日 17:09
出航可否決定
7/18の昼頃、気象状況を確認する。小雨後概ね曇り、風は2~4[m/s]、瞬間最大風速で4~9[m/s]、午前より午後の方が風は強い。
出航までの足掻き(2020年5月-7月編)にも書きましたが出航決定です。
午後に荷物(救命胴衣、セーフティーハーネス、オイルスキン、GPS、燃料等々)を車に積み込みます。
当日の日出は04:21。出来れば日の出と同時に出艇したい。
艤装と確認に15分、補機の始動と暖機に15分
目覚ましは01:45に設定。02:00出発に合わせ早めに寝る。
起床から移動(往路)
01:30家内に起こされる。01:45車に乗り込み自宅を出発。途中車に給油して係留地へ向かいます。
途中霧が出て思ったより時間がかかりました。04:20ごろ到着。
出航準備
海も朝霧が濃い。急いで出るのが少し怖くなり、出航準備を進めながら霧が晴れるのを待ちます。タンクに燃料を追加。補機を始動し暖機を開始。
2020セーリング(2回目)で暫定処置をしていたアウトホウルの艤装を行います。
メインセールのスライダーをマストに通します。続いて、「怠慢」「確認もれ」「不慣れ」で分かったメインセールのタックを止めます……………が、シャックルがありません。
いや、シャックルは有るのですが、太くて付けられなかったり、細くて頼りないのしかなく、適正サイズの物が無いのです。
手持ちの中でなるべく太い奴で暫定的に止めます。
その他にも、リーフラインやメインシートの艤装を行います。
まだ、霧は晴れません。思い切って朝食を取ります。いつもと同じ、カップラーメンとお握りです。
出港
朝食が終わり外を見ると霧が少なくなってきました。ラジオが6時を知らせています。そろそろ出れそうです。
舫を解いて、デッドスローゴーアスタン(後進最微速)。
2020セーリング(2回目)の様に他船の係留ロープに乗り上げないように真っ直ぐ後進します。
後進しながら少し船を出入口に向け、デッドスローゴーアヘッド(前進最微速)。
この艇はスクリューが舵の横にあるため行き足が付かないと舵が効きません。
慎重に慎重に出ていきます。
メインセールアップ
港を出て、少し開けた海面でメインセールを上げます。ここで初めてオートパイロット(ST1000)を使ってみます。
オートパイロットを準備し、オートボタンを押す……初期画面に戻る感じ…
どうやらバッテリーが御臨終な様でバッテリーの交換が必要です。
オートパイロットの試運転は次回に持ち越します。
妻にティラーを持ってもらい、気持ちを切り替えてメインセールアップです。
メインセールハリヤード(メインセールを上に引き上げるロープ)を引きメインセールをアップします。
セールにテンションをかけたいのですが、タックが暫定処置なので弱めにテンションをかけます。
これでしばらく走りますが、風が弱く0.5kn~1.0kn位の速度です。
ジブセール展開
これまではメインセールのみで帆走していました。ジブセールを開くと船の速度はどれくらい変わるのか興味が有ります。
ジブセールの展開を試みます。
ファーリングロープの捕縛を解き、ジブシートを引いてジブセールを引き出します。
ジブシートとジブセールを結んでいる部分が出てくるあたりで、ファーラーが止まりこれ以上セールが出てきません。
これ以上ファーラーが回らない構造なのか、どっかで何かが引っ掛かっているのか不明ですが、とにかく出てきません。
艇上での解決は無理と判断し、今回もメインセールのみで帆走します。
往路
風は弱く、速度が出ません。我慢しきれず補機を始動し機帆走を行います。スロットルを始動位置辺りにセットして3kn位で走ります。
少し風が出てきたと感じた時は補機を停止して帆走を試みますがやっぱり風が弱く0.5kn~1.0kn位しか出ません。
湾の入り口近くまで出ると、うねりが有りました。
うねりの方向と風向きがほぼ同じで、クローズドホールドで走ると斜めからうねりが来て、ローリングが大きくなりまたヨーイングも発生して乗り心地が良くないです。
妻は既に酔っていて、キャビンでダウンです。
もう少し風が出てくれれば艇の速度が上がって感じ方が変ったかもしれません。
うねりの山から谷に落ちていく感じも気持ちの良いものではありません。
時刻は9:30、出航から3時間半経過しています。
今までの中では一番沖合に来ています。
このペースで帰港すると到着は13:00位でしょうか…
明日は平日で会社に行かなければなりません。
妻は帰って夕食の準備等が有ります。
そろそろ、引き返します。
復路
進路を係留地に向けます。これまでは、うねりに向かって走っていましたが、今度はうねりと一緒に走ります。
うねりの方が艇より早く、はっきり言ってうねりに追い越されるのは気持ち悪いです。
スタン側(艇の後)が最初に持ち上げられ、続いてバウ側(艇の前)が上がります。
また、ティラーが時々変に軽くなります。
徐々に風が出てきました。追い風ですが心地よい風です。
また、天候も曇りから晴れ間が出はじめ、少々暑くなってきました。
艇をランニング(風を真後ろから受ける)にすると涼しくないので、少し斜め後から受けるようにコースをとり、人にも風を当てます。
ジャイブを繰り返し係留地を目指します。
艇速が徐々に、徐々に上がり、常時3knを示す様になりました。
補機が付いている反対側から風を受けても、風上に行きたがります。
ジブセールを上げるとどうなるか興味が出てきました。
欲を言えばもう少し強く、もう少し早い時間から風が吹いてくれればと思いながら走っていました。
メインセールダウン
係留地が近づいてきました。そろそろメインセールを下します。補機を始動し、機帆走に移り風位に向かって走ります。
メインセールハリヤードを緩め、メインセールを下ろします。
補機の音を聞きつけたのか妻が起きだし、艇内の片づけをしています。
徐々に速度を下げて係留地に入ります。
帰港
係留地に入るとデッドスローゴーアヘッド。槍付けの為、係留場所に正対してゆっくりゆっくり係留場所に近づきます。
係留ロープが見えてきたら、ボートフックで係留ロープを引き上げクリートに固定します。
今日も無事、帰港できました。少々物足りませんでしたが、八百万の神に感謝します。
時刻は12:10。予想よりも早く到着しました。
手仕舞
補機の燃料ケーブルを外し、キャブレター内の燃料消費を兼ねた冷機運転を行います。艤装した装備を解装し、キャビンの荷物を片付け、持ってきた荷物を車に戻します。
燃料タンクのエア抜きバルブを閉め、停止した補機をチルトアップし、ティラーをロープで固定します。
キャビン内に忘れ物が無いか再度確認し施錠します。
艇から降り、艇を岸壁から話して 離して手仕舞終了。
車に乗り、時計を見ると13:00になっていました。
移動(復路)から就寝
車に乗って家路へと向かいます。酔って胃の中に何もない妻が「お腹すいた!」と一言。
ラーメン屋に寄って遅い昼食。
ラーメン屋に向かっている最中、物凄い雨とAMラジオが何言ってるか解らない位ノイズが入る雷。
係留地周辺では記録的短時間大雨情報が出ているとラジオで話している。
我々は本当に運が良かったのだと思いました。
夕飯の調理を省略したいので、途中で刺身を買って17:00過ぎに帰宅。
写真やらGPSログやらをPCに移動し、風呂に入ります。
刺身を食べながら冷酒を飲んだら、ブログの原稿を書く気力もなく熟睡しました。
まとめ
久々でしたが楽しみました。ジブが開かなかった原因を考えたり、舵取りに集中して写真を撮ることを忘れていました。
もうちょい風が強ければ申し分なしです。
これまでで一番沖合まで出ることが出来ました。
艇に関しては宿題がいっぱいです。
次回訪艇時は以下の点を重点的に行うこととします。
- ジブセールの展開不良の原因調査
- メインセールタックを止めるシャックルの購入
- バッテリーを交換(ここまで来てバッテリーの型番を確認していない事に気が付きました。)
次の ジブファーラーの修理計画立てなきゃ
2020/7/23 誤字修正。
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