2020初セーリング2020年04月30日 11:02

結局

コロナウィルスが流行している 、この 御時世ですが、セーリングをしてきました。
勿論、家族全員無症状です(ウィルス検査をしていないので感染していないとは言い切れません)。
緊急事態宣言が出ていますが、自宅も係留地も県内なので「越境」はしていません。
また「家族のみ」で「自家用車で移動」し「人のいない」係留地から出発したので、感染拡大には寄与しないと判断しました。
艇の中は3密(密閉・密集・密接)になる可能性が有りますが、ほとんどデッキに出ていました。
不要不急に関しては……

4月14日~前日まで

4月14日計画を思いつく
4月15日潮汐調査
4月16日日の出 日の入り 薄明時間調査
4月17日月の出 月の入り 月齢調査
4月28日持ち物準備、車への搬入
4月28日気象情報最終確認と決行決定


起床~係留地到着

午前4時40分起床。午前5時ごろ出発。途中、セルフガソリンスタンドで燃料を補給して係留地へ向かう。

係留地到着~解纜(カイラン)

午前7時45分頃、係留地に到着。まずは朝食。艇内に入り湯を沸かします。持参したおにぎりと汁物で腹を満たします。
その後、以下の作業を行います。
  • 落水防止のためのハーネスホルダー取り付け
  • 補機への燃料補給、補  機の始動、暖機、前進/後進の確認
  • 前回、メインセールを挙げ切れない原因となったリーフラインの確認
  • GPS等、航法計器の準備。
なんだかんだいって作業終了したら11時近くになっていました。
舫を離して出港です。

解纜(カイラン)~帆走開始

ゆっくりと港を出ます。風は穏やかで予報の3[m/s]あるとは思えません。
余裕でメインセールを挙げ帆走に入ります。
今回は前回より挙げたと思いますが、縦皺が入るまでは挙がりません。
挙がったメインセール

もう少しでしょうか??
今回も自信が無かったのでジブセールは挙げません。

クローズホールド

風向きを見ると海風。
係留地から沖に出て行くにはクローズホールドで出て行く必要があります。
セールの後ろから出ているリボンが綺麗に流れるように艇をむけますが、前に進んでいる感じがしません。艇が風下に向こうとします。
リボンがセールの風下側に隠れるようになると艇の速度が若干上がりますが、そこからリボンが流れるように風上に向けると、また速度が下がります。
穏やかだった海

艇速は0.5~1.2[kn]。
前方に養殖棚が見えてきたのでタッキング1) 使用しようとしますがこの速度ではできません。
補機の力を借りて行き足をつけてタッキングします。
「前回と同じで退屈だなぁ」と思い始めていたとき

ランニング

微風のためメインシートを固定せず手で持っているとき不意に海面がざわつきました。
と、同時にシートが出て行きセールが開き、艇が加速しました。
ランニング中のセール

また「サーー」という音が聞こえてきます。海面は細かい小波がでて若干黒くなっていました。

ランニング中の速度

GPSを見ると5.5[kn](10.3[km/h])でています(写真を撮ったタイミングでは3.9[kn]、設定を間違えてkm/h表示にしていた、)。
艇の後ろを見ると引き波は出ていませんが快調に走っています(念のため補機は運転中です。プロペラは回していませんけど)。
ランニング中のウェーキ

「これは面白い」と思っていました。この段階では…

兎(白波)が出た

風が収まる気配はありません。
兎(白波)が飛び始めました。
沖から漁船が戻ってきます。

「もしかしてやばいのか???」

と思い反転して港に戻ろうとします。
風が更に強くなっている気がします。
風上側に上ろうとしますが微風で出来ないクローズホールドが強風(今の当方にとってですが)で出来るわけがありません。
アビームから少し上ったあたりが限界です。艇が大きくヒールし艇内の荷物が転がっているのが見えます。
白波からなのでしょう、飛沫がとんで顔に当たります。

「ヤバイ、怖い、ヤバイ、怖い」熟練者は何てこと無いのでしょうが、当方は初体験なのでとにかく怖かった…

補機の力を借りようとしましたが、オフセットして取り付けられている補機の側から風が来ているので補機が持ち上がりプロペラが空転しています。

「このまま補機回して壊れたらまずい」

と艇を風下に向け勢いをつけて反対側を向かせます。これで補機は下がるので空転しにくくなりました。
補機の力を借りて風上に艇を向けてメインセールを下ろします。
半分くらい降りたところで降りなくなりました。また、艇が風下を向き始めます。
マストからコックピットに戻り艇を風上に再度向けます。
心臓がバクバク言っていますが再度メインセールを下ろしに行きます。
メインセールハリヤードがウィンチに絡んでいたので絡みをとり、メインセールを下ろすことが出来ました。
少し落ち着いて周りを見ると、風が少し収まっている感じです。海面の兎も少なくなりました(写真は落ち着いた後です。真っ最中は写真撮ってる暇はありません)。
兎が飛んだ海


機走~係留

セールを下ろし補機のみを使って帰港します。時々波と艇がぶつかり飛沫を浴びます。
補機が止まらないことを願いながら、落水せずに帰港できる事に感謝しながら操船します。
養殖棚等に注意しながら港に近づきます。慎重に舫をとって係留完了。
午後1時になろうとしていました。

手仕舞い~帰宅

係留が完了したので手仕舞いです。
  • メインセール、>メインシートを収納。
  • ジブセールの解け留め。
  • キャビン内の整理
  • 持ち込んだ荷物の整理と運び出し
  • 補機の冷機。
気持ちを落ち着けることもあり、たっぷり一時間かけて手仕舞いを行いました。
家内に車に荷物を積み込んでもらい帰宅です。
その前に、艇の整備をお願いしている業者に挨拶。
「こんにちは」
「走りに来たね。どうだった?」
「最初はつまらなかったけど、途中で吹かれてすごく怖かったです。」
「海が白くなってきたぞ!と思いながら見てた。帆を張ってたのか?」
「張ってました。吹かれた後はすぐに下ろしてかえって来ました。」
「そうか、でも大したもんだよ!練習するなら湾をでてからの方が良いかも」
「了解です。また来ますのでよろしくお願いします。」

午後二時頃、係留地を出発し二時間半かけて帰宅しました。

まとめ

二時間ほどの短いセーリングでしたが、かなり怖い思いをしました。
航跡ログ20200429

このとおり前回よりも沖に出ていません。
落水防止の徹底が必要です。今回、メインセールを下ろすときにハーネスを外して作業していました。折角装備をしていても活用しなければ意味がありません。反省点のひとつです。
また、セーリングの技術向上も必要です。クローズホールドが全くといって良いほど出来ませんでした(ほかは出来るのか?という突っ込みは却下!!)。
体力もつけなきゃなりません。セーリング直後から握力がなくなり、あちこち筋肉痛が出ていますので…
次はいつセーリングできるのか…しても良いのか…
新型コロナウィルスの収束を願うばかりです。
  1. ^風を受ける方向を変えるために約90度針路を変更すること。カミング・アバウトとも言う

2020.5.1句読点位置および誤記修正
2020.5.7誤記修正
2020.5.8航跡ログ修正

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